Illustrator【11】始点と終点にハンドルを設定して曲線を描く


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 始点と終点にハンドルを設定して曲線を描くのは難しい

始点と終点にハンドルを設定した曲線の修正は、両方のハンドルを交互に調整します。自動車の車庫入れに似ていて、運転経験が浅いとハンドルを切り返す数が多くなります。


修正する回数を減らすには、ハンドル操作が感覚的に身に付くまで練習が必要です。練習は漠然と行うのではなく、理屈やコツを知ることでより早く上達できます。描画の練習を始める前に曲線の形が決まる仕組みを学びましょう。



 曲線の形が決まる仕組み

曲線は、始点のアンカーポイントと方向点、終点のアンカーポイントと方向点の4つの座標で定義されます。まずは、各点を「A」「B」「C」「D」とします。



「A-B」「B-C」「C-D」を直線で結びます。



各線の中間に分割点「E」「F」「G」を設定して、直線で結びます。



分割点を結んだ直線の中間に分割点「H」「I」を設定して、直線で結びます。



「H-I」の中間の分割点「J」が曲線の通過点になります。



さらに「A-E-H-J」と「D-G-I-J」で同じ分割をします。



この分割を繰り返すことで曲線の通過点が定義されます。


MEMO

片方にハンドルがない場合は、アンカーポイントと方向点を同じ座標にして分割します。


 ハンドルの感覚をつかむ

下絵に合わせて線を描くときは、ハンドルを曲線の線端からスムーズに直線になる向きにして、山の頂上より少し高く(山の高さの約1/3がめやす)に設定します。




ハンドルのヒントに合わせて感覚をつかんでから、ヒント無しで線を描く練習をしましょう。一度描いたら、始点と終点を入れ替えて繰り返し練習しましょう。






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