Photoshop2020から追加された「100%表示」って何?「100%」や「プリントサイズ」との違いについて

Photoshop2020から「表示」メニューに「100%表示」というコマンドが追加されたのですが、「100%」と何が違うのでしょうか?また「プリントサイズ」との違いについても説明します。


まず以前からある「100%」(CS5までは「ピクセル等倍」という名称)ですが、これは画像の1ピクセルをディスプレイの1ピクセルで表示するコマンドです。Web画像を作成するとき、ブラウザにどれくらいの大きさで表示されるのか確認するときによく使います。ただし、4Kモニタなど高密度モニタを使用しているときは、一般的なブラウズ環境よりも小さく表示されるので注意が必要です。

次に「プリントサイズ」ですが、名称からして印刷と同じ大きさで表示するはずですが、昔のディスプレイの規格「72ppi」を基準にしているため、解像度が高くなった現在の一般的なディスプレイ(96ppi程度)では、印刷サイズよりも小さく表示されてしまいます。例えば、印刷サイズ10cm四方の画像は、7.5cm四方くらいに見えます。

2020から追加された「100%表示」は、使用しているディスプレイのピクセル密度にあわせて、ほぼ印刷サイズと同じ大きさで表示するコマンドです。印刷と同じ大きさでイメージを確認するときは「100%表示」を選択しましょう。

「100%表示」がない2020以前のPhotoshopなら、
「使用ディスプレイの解像度」÷「ドキュメントの画像解像度」を表示倍率にすると、ほぼ印刷サイズになります。

例えば、「96ppi」のディスプレイに画像解像度を「300ppi」に設定したドキュメントを表示するなら、「32%」(96÷300=0.32)の表示倍率に設定します。

※表示倍率はナビゲーターパネルやドキュメントウインドの左下で設定します。

※使用ディスプレイの解像度は機器ごとに異なります。



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